北大で出会った一生もののテーマ「乳酸菌」研究

北海道大学農学部への志望動機

高校時代に微生物の持つ様々な代謝経路を活用した環境浄化や発酵研究について紹介した記事を読み、興味を持ったことが農学部を志望した動機です。北大を選択したのは、出身地の北海道にあることに加え、伝統と自然豊かなキャンパスにも魅力を感じたため。

生物機能化学科への進学理由

3年生のときに受けた授業で現学科長の横田教授が紹介してくださったプロバイオティクスに関する論文に感銘を受け、応用菌学講座を志望しました。乳酸菌の持つチカラに魅せられ、研究を継続したくて大学院に進学しました。

ここでよかった!今の仕事につながる研究内容

大学では胆汁の主成分である胆汁酸を取り込む能力を有する乳酸菌(プロバイオティクス)の研究に取り組みました。この研究で得た乳酸菌やビフィズス菌の生態についての学びが、今の仕事において大きな自信となり、強みとなっています。また、先輩の実験に取り組む姿勢からは「失敗した実験などない」ということを学びました。試薬の調合や実験操作を誤って期待通りの結果が得られなかったときでも、必ず1つは何かしら有益な知見が得られることがある。失敗に落ち込むのではなく、そこから次のステップを見出すことの重要性に気づかせてもらいました。

明治での仕事内容

ヨーグルトやチーズといった発酵乳製品をよりおいしくする乳酸菌や美容や健康に寄与する乳酸菌(プロバイオティクス)を探索し、商品に応用するための基盤研究を行っています。

これから進学する皆様へ

勉強だけでなく様々な経験をし、立ち止まって悩むことを許してくれる懐の深さが北大にはあると思います。ぜひ、北の大地の学び舎で私にとっての乳酸菌研究のように、あなたにとって”一生のタカラとなる何か”を見つけてください。


会社での研究風景。北大で学べたことの喜びは?という質問には「恩師や仲間、乳酸菌研究に出会えたこと」と回答してくれた