「川」の研究でカナダ、アメリカ、タイ、今は九州へ

森林科学科 卒業学科紹介
九州大学農学研究院 環境農学部門 森林環境科学講座 流域環境制御学分野 准教授
笠原 玉青
出身滋賀県守山市
出身研究室(旧)砂防学研究室
最終学歴ヨーク大学(カナダ) 自然地理学科 博士課程修了

北海道大学農学部への志望動機

高校生の頃は、ヨーロッパでの酸性雨の影響などをメディアで耳にすることが多く、環境問題に漠然と興味を持ち、自然環境の残る北海道にある大学への進学を決めました。

森林科学科への進学理由

初めは環境と動物の関係に興味を持っていたのですが、教養部(現・総合教育部)時代に選択で取った演習林の藤原先生と笹先生の授業で、「環境変化の影響を知りたいなら、その影響は動物よりまず植物に顕著に出る。植物を学ぶべき」と言われ、森林科学科へ移行しました。結局、森林の植物でなく、川の研究にはまってしまったのですが。

ここでよかった!今の仕事につながる研究内容

3年生の時に、川の水は地下に潜ると知り、それが私の心に響きました。それ以来、どこでどのくらい川の水が地下に潜り、潜ることによって河川生態にどんな利益をもたらしているのかを研究しています。学部卒業後、日本で同課題の研究をされている先生がいなかったため、アメリカの大学院へ。その後カナダの大学で博士を取り、アメリカの大学で助教、タイの大学で客員教員を務めるなど、海外を転々として今の職に辿りつきました。中村太士先生をはじめ、一緒に研究・仕事をした多くの方々のおかげで、好きな研究を今まで続けることができました。

九州大学での仕事内容

森林水文を専門として、九州大学農学研究院森林環境科学講座で教育・研究に携わっています。私達の研究室は、水を通して森林や川の機能を研究し、森林管理や河川管理に貢献すべく情報を発信をしています。

これから進学する皆様へ

長い目で見て何をやりたいかを考え、その方向へ向かうことです。がんばり過ぎなくていいので、前向きに進んでいれば、思いがけないところにチャンスが転がっています。ゴールは同じでもそこへ向かう道は1つではありません。柔軟に考え、人との出会いやチャンスを大切にしてください。


オレゴンのUmatilla川でネィティブ・インディアンの方々と 二枚貝を調査。「昔は河床を埋めつくしていた二枚貝はネィティブ の方々の食料として重宝されていましたが、今ではその数が激減。 私たちは2枚貝を川に戻そう!という目的で研究を行っていま した」