遺伝子工学的手法に惹かれて応用生命科学科へ

北海道大学農学部への志望動機

小さい頃から週末に祖父母の畑作業を手伝った経験から、農業や植物に興味を持っていました。高校入学時は工学部に進むことを考えていたので化学と物理を選択しましたが、地球環境に興味を持つようになり、農学部への進学を決めました。

応用生命科学科への進学理由

教養(現・総合教育部)の授業で初めて遺伝子工学的手法について勉強し、この分野に興味を持ち、遺伝子工学的手法を研究に用いている応用生命科学科を選択しました。また、研究対象が幅広いのも魅力でした。

ここでよかった!今の仕事につながる研究内容

修士1年の時にサンプリングで実際に土壌微生物採取のために東シベリアタイガ林に行き、研究対象を実感したことが大きな転機となりました。自分の研究がゆくゆく何の役に立つのか、そのために自分が何をできるのかを意識するようになり、博士課程に進学し研究者を目指すそうと決意しました。

北海道大学農学院での研究内容

北方林(東シベリアやツンドラ)森林生態系での窒素循環における土壌微生物の役割について研究しています。土壌中の窒素循環メカニズムを 解明することで、気候変動による環境変化が森林生態系に与える影響を予想し、森林維持のために何が重要かが分かるのではないかと考えています。実際にフィールドに出て土壌や植物を自身でサンプリングしたものを用いて、実験室での微生物培養試験や、分子生物学的手法を用いた群集構造解析、機能性遺伝子の発現解析を行っています。

これから進学する皆様へ

できるかできないかではなく、興味を持って真摯に向き合えるかを考えた方が後悔の無い選択ができると思います。そうして決めたことならば、多少の困難があっても自分の能力を最大限発揮できると思います。


「私の研究では微生物学的手法に加えて、分子生物学的手法や物質構造解析技術を用い、さらに天然物化学の観点から自然環境を観察することができます」