研究室時代の経験を糧に北海道産米の育種に貢献!

北海道大学農学部への志望動機

もともと化学や生物学が好きで、社会的にも関心が高まっている環境問題についても学びたいと考えていました。農学はそれらを総合的に扱う学問であり、実際にフィールドに出て体験するのも性に合っていると思い、農学部を第一志望に。静岡出身の自分には北海道の気候風土への憧れもあり、北大の農学部に決めました。

応用生命科学科への進学理由

応用生命科学科ではフィールドでの材料養成から実験室での精密な操作まで希望によって幅広く学ぶことが可能だったため。あと、建物の新しさも日々通う学生にとっては嬉しいポイントでした。

ここでよかった!今の仕事につながる研究内容

現在手がけている稲の育種の仕事は、圃場(水田)での調査や選抜作業が中心。扱う稲株も何千にも及んでいます。一方で実験室でDNAを扱うこともあるため、その切り替えというか、「一度に複数の仕事を進める力」が必要だと感じています。幸い、応用生命学科時代に温室での作業(肉体労働)や微生物の管理、夜遅くまでの実験等、様々な経験をしていたため、今の職場に入ってもおおよそのペースをつかみやすかったかな、と思っています。

北海道農業研究センターでの仕事内容

主に北海道で栽培される稲品種の育成の中でも、「おぼろづき」という主食用品種を育成した研究グループの流れを継いでいます。主食用(そのまま炊いて食べるもの)、加工用(冷凍食品など調理して使う業務用)、飼料用(家畜に餌として与える)といった目的に応じた稲品種を育成しています。

これから進学する皆様へ

学生のうちは様々な研究分野や実験手法に触れ、自分に適していると思えるものを探してほしいと思います。扱う対象の広い応用生命科学科で自分が最も興味を持てるものを探してみてはいかがでしょうか。


写真の解説:「数万を超える稲株一つ一つを見て選抜をしています。将来皆さんが口にするような大品種を作りたいです」