迷いや葛藤を経て、研究も仕事も知れば知るほど面白い

北海道大学農学部への志望動機

大学で学びたいこと、将来働くことを考えたとき、農業と食品が一番おもしろそうだと感じていました。その上で一番農業が盛んな地であり、かつ地元からできるだけ遠い場所に住んでみたいという理由から北大農学部を志望しました。

生物環境工学科への進学理由

できるだけ実用的なことを研究したいという考えがあったこと、食品製造やバイオガスに興味を持っていたことから、生物環境工学科に進学しました。実際に研究を始めたのが大学4年からだったため、物足りなさを感じて大学院へ進学しました。

ここでよかった!研究を通して得た学び

「収穫後の米」に関して様々な研究を行っていたのですが、初めはこの分野に研究する余地があるのか疑問に思っていました。しかし、実際に米とその収穫後技術について知れば知るほど様々な側面から米について考えるようになり、研究していくべき部分が見えるようになりました。そうなると、研究自体もより面白いと感じるようになるもの。今だから言えますが、研究にしても仕事にしても「知れば知るほど面白みを感じるとはこのことだったのだな」と思います。この経験があったからこそ、「知ることの大切さ」を学びうることができました。

キッコーマン食品での仕事内容

職種は「エンジニア」で「しょうゆの原料処理設備」に関する研究をしています。良いしょうゆ原料をできるだけ低コストで調製するにはどういった処理設備が必要か考えるのですが、そこには機械だけでなく原料(大豆と小麦)に関する情報も必要となり、幅広い知識が要求されるところがまた面白いです。

これから進学する皆様へ

まずは多くのことを知り、体験し、自分がやりたいことをじっくり考えてみてください。大雑把にでもいいです。学んでいくうちに自分の道が見え、使命感とやる気が出てきます。たくさん遊んで学んでください。


学部、修士課程ともに成績優秀、研究室では世話役としても活躍した藤田さん