積み重ねの中で考える。

北海道大学農学部への志望動機

高校時代は物理や数学が好きで理系に進みました。一方で周囲の大人から生物学の面白さを教わり、自然の仕組みを理解し、その恵みを社会に生かす学問に惹かれました。それが自分にとっての農学でした。札幌農学校の歴史にも魅力を感じ、北大農学部を志望しました。

森林科学科への進学理由

1年生の時に旅行や集中講義で巡った北海道の自然に魅力を感じ、森林科学科に惹きつけられました。配属後は森林資源の利用と保全のせめぎあいに向き合う中で、木材利用を物質のレベルから考えたいと思い、木材化学研究室に進みました。

ここでよかった!今の仕事につながる研究内容

研究室では厳しい指摘を受け、悔しい思いをしたこともあります。根拠を示し、自分の頭で考え抜く姿勢を求められました。一方、留学生を含む研究室の仲間と、日々同じ問いに向き合い切磋琢磨する研究生活の楽しさも知りました。予想外の結果が出たり、それぞれの結果がつながったりする瞬間の面白さも経験しました。日々の積み重ねの中で原理原則に立ち返って考える習慣が身につき、現職でも初めての実験や装置に向き合う際の支えになっています。

北海道立総合研究機構での仕事内容

木材の利活用に関わる公設試験研究機関で、民間企業への技術支援と新たな木材利用に関する研究に取り組んでいます。特に薬剤が浸透しにくい北海道産樹種に対する保存処理技術の高度化をテーマにしています。

これから進学する皆様へ

将来の興味は簡単には決まりません。だからこそ、目新しい言葉や流行に飛びつくのではなく、基礎を大切にし、自分の頭で考え続けることが大事だと思います。遠回りに思える時間も、後から振り返れば必ず力になります。


実験で使う試験体の作成風景。防腐剤の浸透挙動を物理化学的に検討しつつ、木材のばらつきを踏まえた実験条件設定を重視しています。