共生基盤学専攻
生物資源を食するヒトと地球環境の共生を探求
本専攻は、従来専門に特化しがちだった農学研究を横断的に繋ぎ、また文理融合を通じて、人類をはじめとする生物全体の共存をはかるための未来科学創設を目標に設置されました。
具体的には、「食の安全と安心」への関心の高まり、過度の化石燃料消費にともなう環境破壊による危機的状況を踏まえ、以下の4つを課題として、研究者養成のみならず高度専門職職業人の養成や地域における新産業の創出も強く意識した大学院教育を行っています。
- 人類の生存に最も不可欠な食料やその生産基盤としての環境等の社会科学的解析
- 食料や食品の安全確保と健康社会を構築するための機能性の追求
- 食料をはじめとする生物資源(バイオマス)生産の環境調和的利活用
- 持続的生存のための、人類と地球、人類と他生物、ヒトとヒトの共生のあり方を追求
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講座
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共生農業資源経済学講座
人類生存の社会基盤に関わる食料、資源、環境などの社会経済学的諸問題に関する教育を行う。特にフードシステムの展開と食の安全性、持続的農漁業生産システムの構築、環境問題を考慮した循環型社会の形成とパートナーシップ、農漁業の多面的機能に対応した景観形成と農漁村ツーリズム、世界の人口・食糧問題に関する理解を養う。
担当教員
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食品安全・機能性開発学講座
食品の安全性の向上、食料の安全な貯蔵加工輸送技術の確立、安全な食品素材の探究や酵素反応等を利用した機能性食品の開発、健康増進や疾病予防に関連する食品や胃腸内圏微生物の機能解析に関する教育を行っています。
担当教員
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バイオマス転換学講座
化石燃料の消費による大気中のCO2量の増加とこれに伴う地球温暖化を軽減するために、生物の存在環境の基盤を物理・化学・生物学の広範な視点から解析するとともに、新資源植物の開発、物理的手法によるバイオマスの生産系の制御やエネルギー化、化学的手法によるバイオマス資源の高付加価値化に関する研究教育を行う。
担当教員
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生物共生科学講座
微生物、植物および動物の相互作用、共生メカニズムを生態・生化学的手法で明らかにし、それらの諸関係を全体システムとして統合、理解することを基礎的な研究テーマとしている。さらに、この複雑系を総体としてとらえ、それと人間の生物生産活動との関係を考究する。これらをもとに、人間活動を通じて悪化しつつある環境と生物生産圏を回復し、かつ良好に持続させる方策を探究・提案できる人材の育成を教育目的とする。
OB・OGの進路
修士修了者の進学・就職データ
共生農業資源経済学講座
- 平成 26 年度
講座修了人数/ 13 人(就職/ 7 人 、大学院博士課程進学人数/ 3 人、その他/ 3 人)
【就職先】日本政策金融公庫、日本貿易振興機構、野口観光、就農など - 平成 25 年度
講座修了人数/ 14 人(就職/ 9 人 、大学院博士課程進学人数/ 4 人、その他/ 1 人)
【就職先】札幌市役所、全国農業協同組合連合会、日本政策金融公庫、太平洋セメントなど - 平成 24 年度
講座修了人数/ 12 人(就職/ 4 人 、大学院博士課程進学人数/ 4 人、その他/ 4 人)
【就職先】和歌山県庁、全農ミートフーズ、農林中央金庫、産業総合研究所
食品安全・機能性開発学講座
- 平成 26 年度
講座修了人数/ 9 人(就職/ 6 人 、大学院博士課程進学人数/ 3 人、その他/ 0 人)
【就職先】全国農業協同組合連合会、全国農業協同組合中央会、味の素、第一三共 RD ノバ-レ - 平成 25 年度
講座修了人数/ 11 人(就職/ 9 人 、大学院博士課程進学人数/ 0 人、その他/ 2 人)
【就職先】札幌市役所、雪印食品、ホクレン、不二家、日本ハムなど - 平成 24 年度
講座修了人数/ 15 人(就職/ 13 人 、大学院博士課程進学人数/ 0 人、その他/ 2 人)
【就職先】ホクレン、ミツカン、小林製薬、よつ葉乳業、医学生物学研究所
バイオマス転換学講座
- 平成 26 年度
講座修了人数/ 8 人(就職/ 5 人 、大学院博士課程進学人数/ 3 人、その他/ 0 人)
【就職先】特許庁、日産、ダイドー、伊藤忠食品など - 平成 25 年度
講座修了人数/ 10 人(就職/ 8 人 、大学院博士課程進学人数/ 2 人、その他/ 0 人)
【就職先】 石川県庁、帯広市役所、明治、カネコ種苗、ヤンマーなど - 平成 24 年度
講座修了人数/ 4 人(就職/ 4 人 、大学院博士課程進学人数/ 0 人、その他/ 0 人)
【就職先】日本郵政、ニトリ、明治製薬ファルマなど
生物共生科学講座
- 平成 26 年度
講座修了人数/ 5 人(就職/ 5 人 、大学院博士課程進学人数/ 0 人、その他/ 0 人)
【就職先】日立製作所、水 ing、日本植物燃料など - 平成 25 年度
講座修了人数/ 7 人(就職/ 4 人 、大学院博士課程進学人数/ 3 人、その他/ 0 人)
【就職先】 雪印メグミルク、よつ葉、千代田コンサルタント、日本山村硝子 - 平成 24 年度
講座修了人数/ 5 人(就職/ 4 人 、大学院博士課程進学人数/ 0 人、その他/ 1 人)
【就職先】全国農業協同組合連合会、日本たばこ産業、カルピスなど
博士課程修了者の就職先
Urmia University(イラン)、Aurora State College of Technology(フィリピン)、シー・ディー・シー・インターナショナル、セ・プラン 、名古屋大学、農業・食品産業技術総合研究機構、北農会、北海道環境科学研究センター、北海道庁、マツダ、ヤクーツク研究所(ロシア)、野生生物総合研究所(過去3年間・五十音順)