研究内容

  • ダイズは、東アジア・北米・南米と広範囲に栽培されています。当然ながら、地域によって栽培環境は大きく異なります。日本においても、北海道から九州までダイズ栽培環境は大きく異なります。そのため、その地域の環境特性に合わせた品種を育成する必要があります。光周性はその一つの重要な形質といえます。加えて、わが国では水田転換畑でダイズを栽培することがあり、水はけの不良などによる湿害が問題となります。これらの環境適応性に関連する形質の分子機構を理解し、ダイズの収量安定化に貢献します。
  • ダイズ種子の約20%は油です。そのため、ダイズ種子は食用油だけでなく油性インキの材料など工業用油としても利用されています。また、ダイズ種子は油に加え「畑の肉」と呼ばれるほど、良質なタンパク質を含んでいます。さらに、ダイズ種子には様々な機能性成分(フラボノイド・カロテノイド・トコフェロール・サポニン)が含まれています。ダイズの遺伝資源の中にはこれらの機能性成分を多く蓄積するものが存在します。これらの成分の生合成およびその蓄積制御機構は不明な点が多くこれらの分子機序を解明し、ダイズの品質改善に貢献します。

主な研究テーマ

  • ダイズの光周性に関連する遺伝子ネットワークの解明
  • 水分ストレス耐性の分子メカニズムの解明とその制御
  • ダイズの草姿に関連する分子メカニズムの解明
  • 油脂の蓄積メカニズムとその制御
  • 種子におけるタンパク質工学
  • 機能性成分の生合成および蓄積に関わる分子メカニズムの解明

研究室の特徴

本研究室では、基本的にほ場と実験室での両実験を行います。実験手法として、分子生物学的な手法を中心にDNA、RNAおよびタンパク質の解析を行います。また、成分分析を行う場合、様々な分析機器を扱います。研究材料は主にダイズとその野生種を取り扱います。加えて、ダイズおよびシロイヌナズナの形質転換体の作出と解析を行う場合もあります。研究室の構成は教官2名に対し、学生の数は多く様々な実験手法の多くは先輩が後輩に教える体制ができています。また、本研究室に所属する学部生の多くは修士課程へ進学します。学年間の隔たりがなく、極めてアットホームな雰囲気の中で研究が行える研究室です。


業績

発表論文


メンバー紹介


日本育種学会 日本植物分子生物学会