遺伝子制御学研究室
研究内容
細胞質雄性不稔性
およそ90年ほど前に花粉形成が起こらない植物の遺伝解析が行われ、この形質が細胞質(後にミトコンドリアと判明)と核遺伝子の相互作用により発現することが明らかにされた。それ以来、同様の事例が数多くの植物種から相次いで報告されている。この形質は細胞質雄性不稔性と呼ばれ、集団遺伝学、生態学、あるいは育種学の分野で注目されてきた。私たちは細胞質雄性不稔性の機構解明を進めており、分野横断的な理解を目指している(オリジナルサイトも見て下さい)
植物の性決定および性染色体に関する研究
ほとんどの被子植物は一個体の中に雄と雌の機能を併せ持つ両性株もしくは雌雄同株であるが、一部の植物種は個体ごとに雌雄が区別される雌雄異株である。私たちは、代表的な雌雄異株作物であるホウレンソウの性決定機構および性染色体が誕生した仕組みを理解し、その知見を作物のハイブリッド種子生産に応用することを目指している。
研究テーマ
- 植物の生殖に関する研究
- 植物ゲノムの構造、発現あるいは進化に関する研究
研究室の特徴
日頃の様子
下記URLから参照願います。
業績
メンバー紹介
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学位 博士(農学) 専門 植物分子遺伝学 農学部担当 応用生命科学科 | 遺伝子制御学 農学院担当 農学専攻 | 生産フロンティアコース | 農業植物科学ユニット 研究テーマ テンサイの遺伝学,核と細胞質の共進化や植物の生殖機構を分子的に理解すること
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学位 博士(農学) 専門 遺伝子制御学 農学部担当 応用生命科学科 | 遺伝子制御学 農学院担当 農学専攻 | 生産フロンティアコース | 農業植物科学ユニット 研究テーマ ホウレンソウの性決定機構の解明,性染色体の進化機構の解明
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学位 博士(農学) 専門 遺伝子制御学 農学部担当 応用生命科学科 | 遺伝子制御学 農学院担当 農学専攻 | 生産フロンティアコース | 農業植物科学ユニット 研究テーマ テンサイの雑種強勢、ミトコンドリアゲノムの進化の解明
OB・OGの進路
主な就職先・進路について
大学院(北海道大学大学院農学院、およびその他)、独立行政法人(旧国立試験研究機関)、地方独立行政法人(旧道立試験研究機関)、県庁、製薬会社、製糖会社、高校教員、大学、商社、化粧品会社、ソフトウェア開発会社、種苗会社、農業資材会社
沿革
- 1992年 遺伝子制御学研究室スタート(初代教授・三上哲夫)
- 1994年 久保友彦 着任(現・准教授)
- 1996年 三上哲夫 教授が日本育種学会賞を受賞
- 2004年 小野寺康之 着任(現・講師)
- 2006年 久保友彦 (当時講師)が日本育種学会奨励賞を受賞
- 2011年 三上哲夫 教授が北海道科学技術賞を受賞
- 2013年 三上哲夫 教授が退職
- 2015年久保友彦准教授が教授へ昇任
連絡先
住所
〒060-8589 札幌市北区北9条西9丁目
メールアドレス
gelab*agr.hokudai.ac.jp