食品機能化学研究室について


 沿 革

 食物は私たちの体を維持するために絶対欠かすことのできないものです。以前は食物を主に栄養素の含有量やその比率だけで評価しました。しかし、食物と健康との関係が明らかになるにつれ、食物をその構成成分の機能的側面から評価する新しい動きが出てきました。
 このような時代の要請に応えて、1992年4月の農学部改組の際に農芸化学科を継承した生物機能化学科に新たな講座として食品機能化学講座が誕生しました。初代のスタッフは仁木良哉(教授・酪農科学、92.4-96.3)、川端 潤(助教授・農薬化学)、園山 慶(助手・食品栄養学)でした。それぞれの出身講座(カッコ内)からわかるようにバラエティに富んだ陣容で、それぞれの特性を生かして広い視野をもった食品機能化学教育・研究がスタートしました。
 その後、教授は青山頼孝(96.4-97.3)、葛西隆則(97.4-02.6)、川端(02.8-)、助教授(07.4から准教授)は園山(03.6-)と変わり、新たに助教(07.9-)に加藤英介(東北大院理出身)が着任しました。この間1999年4月には大学院重点化によって、農学研究科応用生命科学専攻食品科学講座食品機能化学分野となり、さらに2006年4月からは学院・研究院制に伴い農学研究院応用生命科学部門食品科学分野食品機能化学研究室となって現在にいたっています。

 研究内容
 私たちの研究室では食品成分の機能性を主に有機化学・生化学的、生理・組織化学的手法を用いて解明しようとしており、主たる方法論によって大きく二つの研究グループにわかれています。

川端・加藤グループ
食品中の糖質水解酵素阻害成分の探索、構造・機能解析、利用
植物ポリフェノールのラジカル消去機構の解明
・食品の栄養・反栄養成分分析およびその他の生理機能成分

園山グループ
・難消化性オリゴ糖によるアレルギーの予防・改善
・消化管感染症によるアレルギーリスクの増加と食品によるその制御
・アレルギーを予防する食品の探索

 担当講義
 学部:食品機能化学I、食品機能化学II、食品栄養化学概論(分担)、有機化学II、機器分析化学(分担)、化学実験II
 大学院:食資源化学特論(分担)、食資源科学総論(分担)他

 学生・院生
 食品機能化学研究室は農学部生物機能化学科に属しており、毎年3年次の10月に5,6人ずつの学生が配属になります。学生の7割以上は北海道外出身者、約6割が女子です。学部卒業後はほとんどの学生が大学院に進学します。大学院にはこの他に広島大、武庫川女大、奈良女大、名古屋大、東京農工大、東京薬大、東北大、山形大、岩手大、弘前大、藤女大、道東海大、北大(薬、水産、地環)などの出身者を受け入れています。なお、学院制移行により2006年4月から大学院生の所属は、農学院応用生物科学専攻食資源科学講座食品機能化学専門分野(川端・加藤担当)、および生命科学院生命システム科学コース環境応答統御科学分野(園山担当)となります。また、大学院農芸化学特別コースの留学生が延べ8名在籍しています。

 就職先
 食品、製薬関係が多く、過去5年間では以下のようになっています。
 明治製菓、東レ、三菱化学、万有製薬、塩野義製薬、第一三共製薬、東洋新薬、日本食品分析センター、四国銀行、アサヒビール、森永乳業、大正製薬、ヤマザキパン、高砂香料、日清フーズ、エスビー食品、持田製薬、日本新薬、サントリー、カネボウフーズ。


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